「と」

 

胸の奥が

 

「どこかにゆきたい」

 

 

 

「ここからとびだしたい」

 

 

そんなふうにさけぶなら、

 

 

 

それは、ほんとうに、そういうことなのだ。

 

 

 

 

 

胸の奥から出てくるそれを         。

 

 

 

 

 

聴いて、

 

 

 

 

そのように、してみる。

 

 

 

 

 

 

「自然な流れ」に流れて行ける気がする。

 

 

 

 

 

 

 

*

 

 

 

 

胸の奥の声を封印してしまっていては、

 

 

なにか、苦しみが生じ、滞る。

 

 

 

 

 

それがなにかわからないけど、

 

 

 

 

そんな気がするのだ。

 

 

 

 

 

*

 

 

 

 

テ と テ

 

コ と バ

 

ヒ と ミ

 

 

 

 

 

「と」でつながる言葉たち。

 

 

 

 

 

 

だれもが、なにかとつながれる。

 

「と」で。

 

 

 

本 と _________

 

 

花 と _________

 

 

あなた と _________

 

 

 

 

 

 

だれもが、なにか「と」、在る。

 

 

 

 

 

「と」が、離れることなんて、死ぬ頃にしか、ないのでは?

 

 

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295

キョウミタユメ

うみのなかをおよぐ、ただよう


海藻をよけながら、うみに身をまかせる



すこしむりをして、海の中から空を仰いだ。



母が牡蠣捕り放題の筒状の水槽を潜る。


隣りの筒にだれかが潜る。牡蠣ではないなにかが捕れる。



妹がとなりでなにかを言っている。「なんかもらえるよ」


食べ物のことみたいだ。



お父さんがバスに乗るのを見送りに行く。

シュノーケルをしたまま。海から上がったまま。



ここがどこなのかわからない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

188

みっつ

 

直感

 

 

 

言葉

 

 

 

行為

 

 

 

 

が、

 

 

 

 

 

 

すべてを

 

 

 

 

 

つくりあげているっ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

ごきげんソングはビートルズ

 

 

 

 

 

 

 

なんて言ってると、

 

 

 

 

 

まさかの痛恨のミス!!

 

 

 

 

 

発覚!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悲劇は喜劇である!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たこやきは、あしたにおあずけだ!

 

 

92

 

雷様と1ぴきの動物

しろいそらからふってくるのは、雨

 

 

 

*

 

きのうの雨のかえりみち、

 

わたしは見てはいけないようなものを見た気がした。

ひとりぼっちで、それを見てしまった。

 

 

 

採石場のような場所は山の素肌、石がむき出しで、鋭い雨に打たれている。

絶壁からの土砂の滝、それは激しく下に向かって、川に落ちて流れる。

 

 

 

 

わたしは絶叫せずにはいられなかった。

 

 

 

 

悲しみのような怒りのようななにかがあふれてきて、

 

 

動物の私が吠えた。

 

 

 

 

ことばにならない、なにかを、唸り、叫んだ。

 

 

 

 

*

 

 

 

山に「痛かったよね」って言うし、

石に「さみしいよね」って言う。

 

 

 

暗い空に濡れた森の中で、1ぴきの動物はそう、したの。

 

 

 

 

 

大雨に打たれながら、

からだは冷えてゆく、

雹のような粒も降ってくる。

 

原付で、落石注意のみちを走り続ける。

 

 

 

 

だれかに「こわいよたすけて」を言いながら。

だれかに「ごめんなさい」を言いながら。

 

 

 

 

 

ほんとに人間は、か弱き、いきもの。

 

 

 

 

*

 

 

今日も雷様はだれかとおはなししている。

 

 

わたしたちはイヤホンなどをして、雨音も雷様の声も聴かずにいられる。

 

 

この、耳をふさいでいられる時代。

 

 

SNSなど、ひとごとを覗いて自分のことから目をそらすことのできる今。

 

 

 

わたしは、きのうの動物の声を、

ゆっくり、ゆっくり、にんげんのわかるようなことばにしてゆきたいし、

ことばにせざるをえない衝動にかられている。

 

 

 

雷に打たれた。

 

 

わたしは目をヒラキ、

 

 

 

今日もこの地に眠る。

 

 

 

 

 

だれもが守られ、生きている。

 

 

 

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*

 

589

328

 

みつめあって、

 

とどけたいことばをくちにする。

 

 

 

テレパシーは、

 

届くか届かないか、わからない。(      )

 

 

 

 

声(音)として、この部屋(空間)に響かせること。

 

 

声(音)として、この世界に在るものにすること。

 

 

 

 

あいての、ひとみをみつめること。

 

 

 

 

 

お互いが、存在として「在る」ことを確認しあうこと。

 

 

 

 

 

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