そこにかぜがあれば

ああ、

 

お金なんていらない。

 

っておもう。

 

肩書なんて、

なくなってしまえ、

 

とおもう。

 

ただ、わたしであればそれだけでいいのに。

 

ただ、のはらやもりのなか、かわで

じぶんのあそび(生きること)ができればいいのに。

 

ただ、すきというきもちをどう表現しよう。

 

ことばだろうか。

ことばじゃ、ことばだけがあるいてしまう。

 

ことばでは、

なまぬるい、空想のような、きれいな聞こえばかりを追ってしまう。

 

絵では、

本質とはちがった、またさらに人の血がかようものとなる。

 

写真では、

その瞬間を切り取り、うそいつわりなく、そのままの、ありのままの姿。

カメラというものが、でんきで動くマシーンであることが、ひっかかる。

 

うちは、

このなまみの体、こころで、

だいしぜんを感じていたい。

大自然と生きていたい。

 

ただそれだけ。

 

ただ、それだけ。

 

お金も、なにも、いらない。

 

1ぴきの

にんげんとして生きてたい。

 

このこころをわたしは社会に出て、忘れてしまうのかな。

 

見えなくなってしまうのかな、

聞こえなくなってしまうのかな、

 

それが、とても、とってもこわい。