紅葉する
紅葉する木を、森を見ながら大学へ来る。
太陽がまぶしく照らして森はきらきらと鮮やかに輝く。
冷たい風が吹いても、揺れる木々が体を揺するようでおもしろい。
そんな自然を思い、あいさつをして、話しかけているときこそ
いちばん心が安らぎ、うっとりとする。
一緒に、そこにいることがうれしくて、
ただただ、きもちがいい。
私は言葉がこわい。
言葉を発することに恐怖を覚える。
本当は何も言いたくない。
言葉なんていらないと私はおもう。
意思疎通ができないと言うけれど、本当にそうだろうか。
言葉だけが人とつながるためのツールだろうか。
決して言葉だけではないとおもう。
もちろん、言葉は便利なものではある。
かといって言葉が絶対的なもののように信じることは恐ろしい。
どうしてこんなにも疑ってしまうんだろう。
どうしてこんなにも信じられないんだろう。
言葉は大事すぎて、こわい。
もういっそのこと、
ことばをなくしてしまわないかい。