見えること見えないこと見てないこと見ないこと
ダイアログイン・ザ・ダークに行った。
光のない、真っ暗闇の中を初めて会うひとたちと歩く。
案内してくれるのは視覚障害者と呼ばれる方。
暗闇の中、
視界は闇。なにも見えない。
それでも私はなにか見えた。
声、手の、体の動く気配。人の温度が見えた。
目だけが見ているのじゃない、
耳や肌でも見える。
真っ暗闇のなかは、
目から入ってくる情報がない。
だから、
「チビのくせに」や「ブスのくせに」、
「デブのくせに」、「メガネのくせに」、
「美人のくせに」、「イケメンのくせに」、
「出っ歯のくせに」、「色黒のくせに」、
とか、
そういう人の容姿にとらわれることなく、
その人の声のやわらかさ、
話すスピイド、話し方でそのひとを想像する。
そのひとのあり方が浮き出てくる気がした。
それに気づくと、
いかに自分が目で見た情報に揺られているのか、
目で見たままだけのイメージをつくっているか。
よぉ~くわかった。
普段、
見ているのに、ほんとうは見えていないのかもしれない。
目で見たものがすべてじゃない。
「見えること見えないこと見てないこと見ないこと」
これって、
なんだとおもう??