悲しみ
悲しい現実、
受け入れなくてはいけない事実、
それらを
わたしがかなしむことがなんにもならないということ。
だって、それはわたしのかなしみではない。
そのひとのきもちを考えてかなしみを共感できる??
あなたのかなしみを想像して勝手に悲しんでいるのに?
それはあなたのかなしみであって、わたしのかなしみではない。
だからって、あなたのかなしみなんか関係ないと言っているのではない。
悲しみをうけとめるよ。
それでも、わたしはあなたのほんとうのかなしみに触れることはできないことをわかっていたい。
だって、わたしの想像なんてちっぽけなもので、
わたしの想像を遥かに超える痛みや悲しい体験なんて星の数ほどあるのだから。
この一瞬一瞬があなたのものだし、
わたしにはわたしの一瞬があるから。
だから、わかったようなことは言いたくない。
「かなしかったんだね、わかるよ」なんて言いたくない。
悲しみに寄り添いたいけれど、
かなしみを理解、共感、共有なんてのはできることではない。
だから、吐き出していいよ。
わたしはここにいます。
あなたのかなしみはずっと消えないかもしれない。
それでも、あなたは生きているのだし、
わたしは生きている。
あついお茶でも飲もうよ。