2016-02-09 目の奥 そのひとの目をずっと、ずっとみつめていたくなる瞬間がある。 その目は澄んだ濁りのない水晶のような透明感がある。 その目からいつか溢れおちるナニカがあるのか。 それをすくいあげて、 のみこんでしまいたい。 その目はまっすぐにみつめる。 目を惹きつける目。 目をそらせない目。 目をそらすのがもったいないのである。 その目をこの目に焼き付ける。 その瞳を、 ずっとずっとのぞいていたい。