いつだって、どこだって

どこにだって、行ける。

 

目を閉じれば

そこは夏。

 

石ころざくざく踏み鳴らしながら、歩く。

 

さあ、そこは流れる流れる川。

 

 

心は阿波おどりをして、

 

すぐにでも飛び込みたくなる。

 

 

それでも、そぅっと 足をつける。

 

つめたい、きよらかな水は

足を通りぬけるように流れる。

 

 

 

足もとをのぞくと、

 

どんこが私をよけて、こちらを見ている。

 

「きょうはええ天気ヤナ!」

 

 

どうしてか、わらっちゃう。

うれしくなっちゃう。

 

 

目を開ける。

 

 

ここはゼミ室。

 

 

それでもずっと心は阿波おどり

 

いつだって、川はながれている。

 

心のなかで、私はいつも泳いでいる。