誤り謝る

わかったような気になっている


ひとの気持ち

今の政治

虫の生態

この世界。


わかっていることなんて

ほんのすこししかないのに。

ほんのひと場面を
垣間見ているだけに過ぎないのに。


わかったようなことを

言うてしまう、こわさ。


それでも、何か言わなければいけない
空気感。


それに潰されそうになり、


わからないままに、

言葉をさがす。



それは心から湧き出る言葉ではなく、

頭からひねり出した


その場しのぎの言葉。



悲しい悲しい言葉よ。

言葉は悲しんでいる。

ないがしろにされて、
宙に舞い、
さまよう。


もう、なにも。

言わない。

言いたくない。


言葉に謝りたい。

ごめん、
そんなふうに生み出してしまって。