いけよ、いけ



投げ釣りのテンビンで海の底を
確かめるように

暗い暗い底に沈んでいた


澄んだ瞳は

わたしをじっとみつめる


からだも
こころも

ただ、動けず吸い込まれる


晴れた朝

あなたの発見がニュースとして
いちばんに届く


その快活さと
可笑しさは
なんて清々しいのだろう


そうして

もういちど勢いよく

天に向けて竿を振る


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