ひとのことばを借りないこと

5月ごろ、

 

上司にもらったことばを

 

いつも、思い出しては

こころにずしりとくる。

 

 

「あなたのことばをつかいなさい。

 

 ぼくのことばを頼らないで。」

 

 

 

わたしは

フクザツなこころのなかのことを

 

その方に、つたえようとしていた。

 

 

話しても、はなしても、

 

うまく、ことばにできなくて、

 

時間が経ってしまうこと、

 

彼の時間を奪ってしまうことが

 

とても申し訳なくなって。

完全に仕事中だったからさ。

 

 

彼は

わたしが話したあとに、

 

「~だったってこと?」

 

って聞いてくれた。

 

 

ほんとのきもちは、「ちょっとちがうけど、」と思ったけど、

 

 

「そんなかんじです」

 

ってこたえたの。

 

 

そのときにもらったことば。

 

「あなたのことばをつかいなさい。

 

 ぼくのことばを頼らないで。」

 

 

 

感じていることを伝えるのが

とてもにがてなので、

 

ラクをしようとしていた。

 

 

彼は、

 

時間がかかるとか、

 

それが問題だったわけではなく、

 

真正面から、わたしに向き合ってくれていたんだ。

 

わたしのために、じかんをつかってくれたの。

 

 

それなのに、

手抜きで考えていたわたし。

 

 

反省。

 

 

 

だからさ、

 

 

そのあとは、

 

じぶんのことばを

 

じぶんだけのことばを

 

話したい、

 

綴りたいとおもった。

 

 

 

ことばをだいじにすることは

 

 

じぶんも

 

あいてもだいじにすることだとおもったよ。

 

 

 

気づかせてくださって、

ほんとうに

ありがとうございます。

 

 

538