トキ
それにしてもすごい雨。
雨の音が、
ざあざあざあざあ。
静かな夜を濡らしていく。
*
こんなにもざあざあぶりの夜は
弥生人はどう過ごしていたのだろう。
*;
朝、日が昇ると目が覚めたのだろうか
夜、日が沈むと、眠ったのだろうか。
昼には昼寝をしたのだろうか。
夜には仲間と踊って歌ったのだろうか。
火を囲んだのだろうか。
*
大昔を生きた人々は
衣食住、
すべてを自然からの恵みとひとびとの知恵で生み出してきた。
時間という概念もなかったのだろうか。
何時だから眠ろうか、
何時に起きなければならない、
3時のおやつ。
時間ではなく、
ただ、
息をして、
やることやって、
生きていたのだろうか。
*
その、やることってのが
今とは、まったく違う。
「生み出す」ってこと。
*
今は与えられるもののほうが多い。
情報も
モノも
衣食住。
だれかがつくったもの
だれかがうみだしたものをいただいている。
特に、情報ってのは、
あふれかえっていて、おぼれてしまいそうになる。
*
弥生人たちの手仕事、生活を思い出す毎日。
*
弥生人たちは、
なにを悲しんで
涙を流したのだろう。
なにに喜びを感じて
わらったのだろう。
いろいろ思いを巡らせるけれど
ほんとのほんとのところは、
いまと、そんなに変わらないのかもしれない。
なにもかわらずに
太陽もお月様もきょうも顔を見せてくれたのだし。
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