1ぴきのにんげんとして
今年はほんとにほんとに
泣いた。
よく泣いた。
かなしかった
くるしかった
つらかった
さびしかった
いかりもわいた
でも
そのあとには、
いつのまにか
わらっていた
おもしろくなっていた
うつくしいけしきがみえた
ここちよいかぜがふいていた
ああ、
こうやって生きていけるんだって
こうやって生きていていいんだって
思えた
✴︎
わたしはずっとにんげんに生まれたことに違和感を感じていた
にんげんとして生まれたことがいやでいやで仕方なかった
「どうしてにんげんに生まれてしまったのだろう」
小さい頃からずっと、
ずっと、思っていた。
にんげんがきらいだった。
にんげんはきたない。
にんげんがいやないきものだと思っていた。
「わたしは木に生まれたかった。虫に生まれたかった。石に生まれたかった。」
「にんげんてのはわたしのだいすきな、たいせつな、うつくしい自然をこわしてしまうんだ。」
にんげんを憎んでいた。
「どうしてにんげんに生まれちゃったんだろう」
大学生になっても
いろんな世界を知れば知るほど
憤る。
「にんげんなんて滅んでしまえばいいのに」
これも
ちいさいころからずっと思っていた。
✴︎
それでもわたしは、
にんげんとしてこの世に生まれた。
にんげんとしてこの世に生まれていた。
そして
にんげんとして22年間生きている。
✴︎
今年、やっと、
わたしは
1匹のにんげんとして生まれたことを
心からよろこべた。
わたしは
にんげんとして生まれたからこそ、
たくさんのだいすきなひとと言葉を交わしている、
あくしゅをして
からだをぎゅっとできる、
いっしょにかなしいもうれしいも
感じあえる(ほんとのきもちはわからないけど)
おいしいものをおいしーーー!と
言っていっしょにたべられる
それは
わたしがもし、
お花に生まれていたら、
カマキリに生まれていたら、
石に生まれていたら、
できなかったことかもしれない。
にんげん。
1ぴきのにんげんとして
生まれられた、からこそ、
経験できたことばかり。
ありがとう!!!!
っておもえた。
✴︎
お父さん康之!お母さん悦子!
そのまたお父さん、そのお母さんが
いなけりゃ、
わたしは生まれてこれなかった!
こんなこと、思えなかったわけで!
ありがとうでいっぱいなきもちになりました。
これからも
1ぴきのにんげんとして
生きてまいります。
出会ってくれたみなさま、
いつもちからをわけてくれる自然界のちのち、
ほんとにいつもありがとう。
なんかあったらさ、
いつでも声かけてくださいよ。
これからもよろしく〜✴︎