根をはる
わたしは
大学卒業後の3年間
わたしが根をはるための
土を耕し 耕して 生きていた。
あらゆる土地の
あらゆる人の
水、光、影=生き様 を 目の当たりにした。
心のなかが大雨や地震で
立ち止まって、動けない日もあった。
けれども
ゆっくり ゆっくり
土は ゆたかになっていった。
だんだんと 種が 育つ 状態になってきて
根が出て
じっくりと
地球をつかもうとしている。
近道しようとして
息が切れて
傷だらけ
みたいな日もあったけど
それがあったからこそ
じっくりと
歩みを進める 着実さ に 気づく。
たいせつに 耕して
そだてた土のうえ
これからも
土はふえてゆくし
どんどん木もおおきくなる。
それが
わたしが生きているという状態のイメージ。