今夜も
いろいろあるよねー
って
言い合える
のは
すごーく 恵まれてることやなあって。
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ただいま泣き
きょうの 帰り道
いろんな ことを 思い出して
涙が止まらなくなった。
ちっちゃかったころの
さみしかったこと
とか。
わたしは 未だに それを 悲しかったー
って 思ってるんだなあって、
あらためて 気づく。
*
いつもなら 泣き止んでから
泣いてなかったかのように
家に帰るけど
なんか もう
こらえたけど
こらえきれず ぽろり。としながら
家に入った。
父はびっくり、してた。
母に、甘えて ギューをした。
(こんなときくらい いいよね。)
いつまでたっても
お姉さんでなくっちゃっていう気分が
あって、
家事 できること しなくちゃっていう、
勝手な 思い込み、
が わたしには あるんだ。
でもさ、
やっぱ たまってる お皿とか見たら
洗いたくなるし、(溜めたくないだけか)、
かと言って
忙しいのに 無理してお母さんやお父さんにしてもらうのも いや。
だから わたしが やります。っていうことになる。
ほんとは 放っておいたらいい!
母も父も
別に やらなくても
なにも 言わない。
完全に わたしの もんだい。
*
父は 晩ごはんに
かえるのビール買ってきてくれた。
なにも 言わない。けど。
静かで 大きな 愛です。
母は いつも通り 仕事の段取りの話から
いろんな話を してくれる。
あったかい にぎやかな愛です。
何歳になっても
わたしは
父と母の子なんですね。
それは 恥ずかしいことではなく
すてきなこと。死んでも変わらんこと。
ずっと ずっと ずっと
何があっても
わたしは
父と母の 子。
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おさいふ
わたしの小銭入れは
ますこ食堂のますこさんの手づくり。
ひと針 ひと針
ていねいに 塗ってくれてる。
亡くなったあとに
息子さんが わたしに くださった。
かわいいかどうかは
ぜんぜん 気にしてなくて
ますこさんには 申し訳ないけど
かわいいとかは あんまり思ってなかった。
わたしにとって 大切だったのは
かわいいかどうか より
ますこさんが たいせつに
たいせつに 作ってくれたこと。
それを息子さんから受け取ったこと。
だから わたしは それを
使っている。
*
すると、
いっしょにお買い物をしたともだちが
「そのおさいふ、かわいいなあ」
って。
何人もの みんなが
言ってくれて。
そう 言ってもらうと
「あ、これって かわいいんか♪」
って 思うようになって
みんなが わたしのおさいふを
どんどん かわいく してくれてる。
今は このおさいふ
めっちゃ かわいいって思うんよ。
ますこさん
ありがとう。
かわいいって言ってくれたみんな
ありがとう。
*
ことばは ほんとに
まほうだよ。
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