2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

割れたからこそ

まいにち、 われてしまった土器たちを もとの姿に戻そうとする カチリとひっつくカケラを探しつづける。 きょう、 きせきのように、ひっつく土器と出会った。 白銀の甕。 ものがたりに出てきそうだ。 なにに使われていたんですか? なにを入れていたの?? …

やさいがわたしに

きょうもわたしはやさいをたべたたまねぎ、とまと、にんにく、すだちそして、たまごもたべたどれほどの、いのちをたべただろうたまねぎがつちのなかにうまっている、葉っぱやくきはたいようをあびて、はなをさかせようと、すくすくそだつとまとはくきがのび…

わたしは

私は木のように呼吸がしたい 虫たちのように歩きたい 鳥たちのようにうたいたい 花のように風に揺られて枯れていきたい

あははって

「じゃ~んぷっ!!」 そう大声で叫んで 港の大きな段差を飛び下りた。 落ちる恐怖を ふり払う。 そんな自分のちいささと滑稽さで 自分が可笑しくなって、おおわらい。 たいした段差でもないのに、ね。 一体、何をこわがっているの?

雨の日に

ざあざあと 雨がふる朝 網戸にカゲロウが雨宿りしている どこからか 吹いてくる風は たばこの煙 あんなにじりじりと 体を焼いた まぶしい太陽も夏休み 暑さに太陽に嫌味を言うこともあったけど 雨が続けば あのひかりと熱の存在の大きさを知る 一瞬とて、時…

hoete

sugoku kanashikute kanashikute anatano hitomimo mirenakatta soredemo anataha tewo sashinobete yoruno komichihe sasottekureta yasashiku senakawo nadete soreha anatanote nanoka hoshinoyokaze nanoka watashiha oogoede sakennde naita tookuno da…

むきあう

こわいとおもっていることに むきあってみる こわいのモトはどこにある? すなおにつたえる 「あなたに言われた、 このことばがとてもかなしかった、 それでも、 あなたのことばに いっぱい気づかせてもらえたよ」 そんなふうに、 じぶんから こわいものに …

うみ

うみをみつめているとああ、このうみがインドにつながっているのだアメリカにつながっているのだそう、思って、いつまでも、あの向こう側を見ようとする。海と空がまっすぐにこたえてくれるので、わたしはうれしくて、うれしくて。ずっとみつめる。この海の…

汗も涙もおしっこも

ぜんぶ、ぜんぶ、空から降ってくる。ほらいま、水道の蛇口をひねれば出てくる。この水。この水と一緒に流す、油?、醤油?、洗剤?ラーメンの汁?それらも、雨を降らせる材料に。あならからこぼれた涙もわたしからでたおしっこもすべてが、すべて、雲に、雨…