マエフカ
たいようがまぶしい朝
おきにいりのいすに座って、
ぱそこんを鳴らす。
南の島は遠かった、
別世界だった。
湿気にからだを包まれて、
蚊にずいぶん自分の血をもってかれた。カユイカユイ。
すこしばかり、
いろんなことに気がまわらなくて、
しょんぼりした。
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なつかしい
なつかしいきせつ
なつかしいことば
なつかしいあじ
いつのまにか
からだがおぼえている
なつかしさ
なつかしさのなかに
わたしのタネがある
いまの目のつかれも
なつかしい
このきせつ
いろんなことをおもいだす
そして、
うごきだせるのだ
105
ぽわんと
きょう、ぽわんとうかんできたことば
大地にかんしゃとほほえみ、ぬくもり
「だいじょうぶだよ」のことば
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