ラブレター
ときどき、
自分があつめたことばを読み返して、
可笑しくなる。
おもしろい。おもしろい。
その瞬間にしか、
出てこないことばばかり。
それはとても尊くて、
そのときの自分がそのまま浮き出てくる。
もう一生こんな風に、
ことばは出てこない。
それが本当に、
うれしくて、
今、こうして
今、あふれることばをつかまえることができて、
とてもしあわせなきもちだ。
ラブレターを読み返すと、
それはそれは鮮明に、
悲しかったこと、うれしいこと、
たのしみなことが詰まっていて、
わらっちゃう。
ことばはたからもの。
こんなにもどこにでもありふれているものだけど、
ことばはなにかをまもる武器になり、
ときにはなにかを失う武器にもなる。
いつだって、
だれかへのラブレターを紡ぐように。