サンキューマイライフ

雪が、降り積もろうとしている。

 

 

 

音はない。

 

 

雪は、ひたすらに空を舞い、積もってゆく。

 

 

 

結晶と結晶が、手をつないで、

歩く道になる。

 

 

 

 

 

*

 

 

ちいさいころから

 

 

「誰も歩いてないような雪の降った道をわたしがいちばんに歩くような、

 そんな人生を歩みたい!」

 

 

そう思っていた。

 

 

今も、思う。

 

 

 

 

でもね、

 

 

22年生きてきたら、わかった。

 

 

 

どんなけがんばっても、

わたしは、わたしの道しか歩けないのだ。

 

 

ほかの誰にもなれないのだ。

 

 

 

 

あはははは!いえい!

 

小学生に思ってたことを実行できている自分、

 

いまの現実で、わたしがわたしだけの道を歩いていけているという実感、が、

 

 

うれしい!

 

 

*

 

 

 

 

だれも、ほかのだれかにはなれない。

 

 

 

 

*

 

 

小学生のころ、わたしは偉人の伝記を読むのが好きだった。

 

 

図書館に行っては、伝記ばかりを借りていた。

 

 

キュリー夫人野口英世、ファーブル、小野小町

ジャンヌダルクナイチンゲール新渡戸稲造

チャップリン、レイチェルカーソン、卑弥呼

 

 

そんなふうに、

 

今まで生きてきたひとたちの人生を眺めていた。

 

 

 

それはそれはドラマティックで、激動。

 

そして、それを称賛するひとがいて、

 

今も、みんなが知っている。

 

彼ら、彼女らの、生き様を。

 

 

 

 

 

ほんとのとこはわからないけどね。

 

 

 

*

 

 

 

 

わたしは、

 

 

彼ら、彼女らの生き様がうつくしく見えた。

 

 

 

 

偉人になりたい。

 

 

 

 

伝記に書かれるような人になりたい。

 

 

 

そう思っていた。

 

 

 

 

*

 

 

 

だいじょうぶ、

 

 

 

わたしはわたしだけの道を歩いてるじゃないか。

 

 

 

 

きょうなんかもう、めちゃくちゃだったじゃないか。

 

 

 

 

ミイラになりかけのおじいちゃん先生の居る皮膚科に行って、

オーガニックショップでクレイ足湯して、

よくいくギャラリーに行って、

すきなカノジョのいるカフェに行ってココナッツカレーフォーを食べて、

だいすきな花屋さんに行って、

 

どこに行ってもみんなとたくさんしゃべった。メキシコ行く宣言もかねて。

 

 

 

そっから、歩いて、原付のある家に向かう。

 

 

不思議と雪がやんで、

明るい晴れ間が訪れた。

 

神秘だなあ、空は、だれにも触れない、

でもいつでも、包んでくれている。

 

 

 

そっから、大学まで原付飛ばして、

サイコーのパートナーの顔を見て、

安心して、

 

そっから、職場に忘れ物を取りに行った!

 

 

 

もう、いつもの姿とは違うから、

どきどき。

 

 

 

でもしょうがない!そうなるようになってんだから!

 

 

それをわたしがえらんでうごいたんだから!

 

 

 

そっからなんか、もう、

 

堪忍して、家に帰り、杏仁豆腐を作る。

 

 

 

 

なんでかって???

 

 

 

 

家の下の階で

事務所の新年会があったからさ!!!

 

 

 

人生の大先輩らが勢ぞろい!!!!

すごい、ボリューム!

 

 

このひとら、なんなん!

 

 

 

 

でもそのエネルギーは、

 

とてもおもしろいもんだった。

 

 

 

 

みんな、それぞれの感じ方を出してる。

 

 

ご意見、感想、今までの知識を、出してる。

 

 

 

 

大きな声で。

 

 

 

 

それが、なんか、教室の休み時間みたいで、よかった。

 

 

 

 

*

 

 

 

大人だから、なんかつまんないとか、

難しいこと言うとか、

そんなの関係ない。

 

 

 

 

 

それぞれのことばだ。

 

 

 

 

 

それぞれの在り方ってのが、

 

 

とてもたのしかった。

 

 

 

 

 

わたしはやっぱり、すてきなひとたちに囲まれてるなあ。

 

 

 

しあわせです。

 

 

 

 

 

ほんまに、ありがとう!

 

 

 

 

 

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