あいたいひとがいる いっしょにいたいひとがいる すると、 あしたがこころからたのしみになる たとえ、できていないことがあっても、 たとえ、雨であっても、 たとえ、今はうごけなくても。 あいたいという、それだけで、 生きる希望になる。 いま、なにもで…

時間で商売。 わたしの1時間をあなたに売ります。 すると、あなたはもう1時間ゆっくりと支度ができるね。 わたしはその時間を失うかわりに、 あなたの思い出を食べるのです。 わたしはしあわせなきもちで、 ふくれあがる。おなかいっぱい。 そうして、わたし…

やさしいあさがくる。 やわらかなひかり。 はるのいろ。 まっくろいよるがあける。 ゆれたよる、 うしなったよる、 こどくなよる。 どんなよるもあさになる。 きょうもまた、あさがきた。 どうして、こんなにも。

傷つかないものなんてあるだろうか。 床に窓、 パソコンの画面、 傷つかないものなんてあるだろうか。 プライド、こころ、 からだ。 ダイヤモンドは固いというけれど、 削られる。 どんなものだって、 かたちは変わるし、 傷はつく。 では、 星は？月は？ 川…

あじさいが咲き終わったままのすがた、 とても凛としていて、うっとりながめた。 なにかが湧いてきて、 いっぽん、いただく。 まわりにすすきがゆれていて、 わたげのしょくぶつも、集っている。 それはそれは、にぎやかで、 でもひそひそとささやく。 おも…

この手で、 傷つけた、 それは 壁、 あなたのプライド、 じぶん この手で、 描いた、 それは 海の風景、 らくがき、 夢 この手で、 紡いだ、 それは ことば、 いと、 縁、 この手で、 編んだ、 長い髪の毛、 赤いマフラー、 青いマフラー、 この手で、 ちぎ…

春はひなたぼっこがきもちよかった。 そこで読書をして、お弁当を広げた。 わたしがいたら、近寄ってくれるともだちもいた。 まぶしいひかりは水面を反射させて目にとびこんでくる。 あかるい春がはじまるよ、 あたたかい風が吹いていた。 夏はじりじりと日…

やはり、 にんげんは欲深いもので、 すきなもの、 愛おしいものをそばに置いておきたい。 ひとに媚びず、 ひとに流されず、 そのままのきもちを表現したい。 わたしのものにしようとしない。 わたしだけのものにしようとしない。 欲深くなく、 わたしはわた…