もうすぐ、死ぬのかなあって
もし、そろそろ死ぬのやったら、
今日のうちに、
彼に自分が作った料理を一緒にたべたい、
一緒にいたいなあって思った。
だから、すこし疲れてる彼に、そう伝えた。
「いいよ」って言ってくれた。
*
最近、「そろそろ死ぬんかなあ」と思う。
いたって元気で、
いたって真面目に不真面目に生きている。
一年間住んだこの家を離れることを決め、
この日曜日に5年間住んだトットリを一旦、飛び出す。
荷造りをしながら、
「これが遺品整理なのか」って、納得している。
死ぬ予定がいつかわからないけど、
いつか死ぬことだけ誰もが決まっていること。
だいすきだった先輩が死んだとき、
それはそれは悲しかった。
一度でいいから、お酒を一緒に飲みたかった。
そんなふうに、別れは突然くる。
わたしは、
わたしが死んだときに、
わたしのだいすきなひとたちが
しあわせに生きてゆけますようにって、
それがいばんのねがいごとだ。
生きてるうちに、やりたいことは山ほどある。
パートナーともう一度、海外を旅したい。
*
生まれたときから、
だれもが「遺書」を残している。
必ずしもそれは紙に書いた文章ではなくて、
だれかに放ったことばだったり、
宿題も、日記も、作品も、
すべてが「遺書」
すべてに、メッセージと、
すべてに、そのひとが、「在る」
:
明日死ぬかもしれないなら、
やっぱり好きな人に好きって言いたいし、
着たい服を着たい、
すきな音楽を聴きたい。
ぜんぶ、すきをえらべばいい。
すきを選び続けるからこそ、
ほほえんで、死んでゆけるのかもしれない。
わたしは、明日死んでもいいってくらい、
今日を生ききった。
・・・
あ、
明日、メキシコから帰国したばかりの
わたしのだいすきなカノジョがトットリに来てくれる。
わたしはカノジョをあいしてる。
だから、死ぬなら、彼女に会ってからだ。
そこんとこは、タノム!
まだ死ねない!
*
わたしは、まだ、このせかいに、生きてたいのや!
*
って考えながら、彼を待つ。
今日はカブのごちそう。
テーマ「カブがアガル」
カブのをごま油とオイスターソースでいためたやつ
アジのうめしそはさんでフライっ!
ひやしたトマト
カブのみそしる
しろいごはん
一緒にいただきますができますように。
885
ただそれだけのことが
ありがとうっておもったらありがとう!って言うし、
いやだって思ったらいやだ!って言う。
だいすき!って思ったらだいすき!って言うし、
ごめんなさいって思ったらごめんなさいって言う。
ただそれだけ。
ただそれだけのことが、
このうえなくきもちのよいときと、
ただそれだけのことが、
できないときが、あるのが、
にんげんのこころなんだね。
きょうも、ありがとう。
おやすみなさい○
177
完成したら興味がなくなる
「作り上げる作業、その真っ只中、最中が
おもしろい。」
「完成したら興味がなくなるけえ。」って言っちゃう、
あなたがかっこよくて、恋したんだ、と。
手際の良さ、
鉛筆を耳にかけて、
別に私と目があっても、笑いかけてはくれない、
それほど、目の前の作り上げる瞬間に集中してるの。
すぐにわらってしまうわたしは、
「ちぇっ」って、拗ねそうになるけど、
それがすきだってことだって、うれしくなる。
集中してる、あなたを見ていたい。
わたしなら、完成したらうれしくなっちゃって、
手放すのが惜しいかな?
とか、思うのに。
躊躇なく、だれかに手渡す。
そのスガタにずっと、憧れて、すばらしいなあって、思ってる。
うつくしい、やっぱり、あなたがだいすき。
*
だれとの関係性も完成することはない、
いつまでも続くもの。
どちらかが死んだとしても、
関係性は変化しつづける。
だから、
だれかとのつながりに
惑わされたり、迷ったり、悩んだりするのは、
当たり前のことなんだね。
未完成、バンザイ!
ビバ!未完成!
アイラブユー!
四参〇
「と」
胸の奥が
「どこかにゆきたい」
「ここからとびだしたい」
そんなふうにさけぶなら、
それは、ほんとうに、そういうことなのだ。
胸の奥から出てくるそれを 。
聴いて、
そのように、してみる。
「自然な流れ」に流れて行ける気がする。
*
胸の奥の声を封印してしまっていては、
なにか、苦しみが生じ、滞る。
それがなにかわからないけど、
そんな気がするのだ。
*
テ と テ
コ と バ
ヒ と ミ
「と」でつながる言葉たち。
だれもが、なにかとつながれる。
「と」で。
本 と _________
花 と _________
あなた と _________
だれもが、なにか「と」、在る。
「と」が、離れることなんて、死ぬ頃にしか、ないのでは?
295